ABO:ビジネス+IT=∞

ビジネス+IT=∞

 不動産業務支援ソフト「mioCube」を開発したミオソフトは、社長の清水正治さんのゲームクリエイターとしての経験が実用に活かされていることで注目すべき会社だ。
 僕が品川の同社東京オフィスを訪ね、まず最初にデモンストレーションで見たのが、物件の様子が一望できるパノラマ3Dによる画面。これはミラーボール状の特殊カメラを持ち込めば誰でも撮れるそうだが、マウスを動かして360度全方位から部屋の様子が確認できる。デモには周囲の環境も同様に映像に取り込まれ、その臨場感たるや、実際に現地に足を運ぶのも同じである。
 清水さんによれば、物件探しの要諦は駅からのアクセス。そこで、昭文社のデータベースがプリインストールされ、住所を入力するだけで物件を中心とした周辺地図を自動表示する機能が標準装備されている。駅への最短経路も線で示され、即座に所要時間も弾き出され、最寄の駐車場などのチェックもたやすい。まずこれを見て、業者は片膝を乗り出すという。
 また、ネットでそのまま登録物件を公開できるシステムなので、あらたまったサイト作成の必要をなくし、管理・更新の手間も著しく軽減しているのもありがたい。さらに、このソフトを導入したユーザー同士であれば、双方の登録物件を紹介しあうことも可能。これなど業者間の連携を深め、「Win-Win」の関係を構築していく大きな一助となるのではないだろうか。
 その登録などの作業だが、ここにも清水さんの「ゲーム体験」が如実に反映されている。使用頻度の高い語彙はあらかじめインプットされ、また自動的に登録ボタンを表示し頻出表現を学習する能力もあり、およそルーティン的な不動産の書類作り自体、ラクで楽しくと、2つの意味で「楽々」にしてくれるのだ。むろん、それらをチラシ、ポップにと出力する大量のテンプレートも用意されているので至極簡単だ。
 既存ソフトに不足していた、こうした感覚的な工夫の最たるものが、マウスで雑作もなくできる間取り入力。かつては手書きが当然で、中規模以上の会社だと営業マンからラフと情報を得て描く専属担当者もいたとか。
 その作業を僕自身やらせてもらったが、まさにシミュレーションゲームで自分の城を造る感覚だ。そして、この間取り図がまた3Dアニメとして立体化され、各部屋を行った気になって歩き回れるとしたら……?
 そう、これが清水さんの前歴と思いきりクロスする“ワザ”なのだ。ということで、次回、いよいよ本題ですが、乞うご期待!

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