2007/05/30
5月にハートブレイク
その三「特別な存在」

リビングのソファーでワインを飲みながら昔を思い返していたところ、10歳になる娘が後ろから声をかけてきた。たぶん、どこを見るでもなくボーっとしている私の姿が、奇妙に思えたのだろう。そんな私を気遣うがごとく、今日学校であった出来事を、おもしろおかしく聞かせてくれている。
親ばかと言われるのは承知の上だが、かなり良い子に育ってくれていると思う。かわいいかわいい一人娘である。
20年前に勤めていた会社が、今どうなっているか私は知らない。あのショッキングな出来事から数年が過ぎた頃、私自身も転職してしまったからだ。理由はいろいろあるのだが、一番は「シス担として仕事を覚えれば覚えるほど、やることばかりが増えて時給換算すると低賃金になってしまう」なんて現実に愕然としたのが直接的なきっかけである。シス担的な業務も、もっと正当に評価してもらえる会社じゃないとキビシイ。それが骨身に染みたのだ。
そうしてはじめた転職活動で、私は思いの外高評価を得ることになる。特にシス担として働いた数年が非常に高く評価してもらえた。「ぜひうちに」と言ってくれる企業は1社や2社ではない。まさに引く手あまたである。
その結果、今の会社に入ったのだ。
入社して最初に驚いたのが、そこに河湯 伊代さんがいたことである。彼女もあの後何社か渡り歩いた後に、この会社に入ったというのだ。もちろん互いに再会を喜んだのは言うまでもない。そしてその後2人は…と、それはまぁいいか。
そうして今。上場企業といっても、そのフトコロにたいして余裕があるわけでもないが、トントン拍子に出世が続いて、部長職を務めさせてもらっている。
はっはっはっ、まぁ社の歴史上最年少の部長誕生だ…なんてことを言ってくれる人もいるが、やることはそれまでと変わらない、単なる中間管理職である。したがって、今も忙しい毎日だ…というわけだ。
あ、でも昇進が決まったその日は、妻がお祝いにキャンディーを買ってきてくれたなぁ。その味は甘くてクリーミーで、こんな素晴らしいキャンディーをもらえる私は、きっと特別な存在なんだと感じたものだ。
あれはなんと言ったっけ、そうそうヴェル○ースオリジナル。
今、ここにいるかわいい娘にあげるキャンディーも、もちろんヴェルター○オリジナル。
それは彼女もまた、特別な存在だからです。
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ガムをクチャクチャ噛んでたら、普段俺のことキモイとか言って避けてる女が寄ってきて
「私にもガムちょうだい」って言ってきやがった。かなりむかついたんで、女の首根っこ掴
んで口移しで自分の噛んでるガムをやるフリをしてやった。殴られるか、悲鳴をあげられ
るか、どうでもいいが二度と近寄るなと思った。ところが、驚いたことにその女は目を閉じ
て唇を少し開いたんだ。俺の方がビビッて、あわててちょっと離れた。しばらくの間があった
後、その女は、「マジでするのかと思った」と小声で言って、ガムを奪って走り去った。
それから何日か後、その女がキャンディーを食ってたので今度は俺の方からひとつくれ
と言ってやった。そしたら俺をからかうように、なめてたやつを唇にはさんで口をとがらせた。
俺はその女の唇ごとキャンディーをほおばってやったよ。
今ではその女も俺の彼女。その時なめてたキャンディーはもちろんヴェルタースオリジナル。
なぜなら彼女もまた、特別な存在だからです。
複合語 |2007/05/31
どんどんと劣化してきてませんか?
なんだか |2007/06/01