2007/05/02
止まっちゃったシステム
その三「果たしてその原因は」

「いったいどうしちゃったんでしょうねー」
駆けつけてくれたサーバメンテ業者さんは、そんなことを言いながら頭を掻き掻きして、サーバマシンの前に陣取りました。
「そうですよね。ほんと突然で意味不明といいますか、なにが起きたんだかいったいぜんたい」
業者さんの後ろで、そういってため息をつくボク。助けが来たと思ったら、なんか全身の力が抜けちゃって、疲労感がどっと出たのです。
「いや、なにが起きたかは薄々わかってるんですよ。ただ、なんでいきなりそんなことになっちゃったのかなぁ…とね」
「は?」
そんな会話をしながらも、業者さんの手は止まることなく、テキパキとキーボードを叩いています。画面にはずらずらと意味不明なコマンドが並び、ずらずらとわけのわからん英文字がだららら~と流れていきます。
『さすが本職は違うなぁ』
でも、「薄々わかってる」というのはなんなんでしょうか。そもそもなんでトラブってるのもわかったんですかと。
「ああ、保守のためにですね、異常があったらメールが飛んでくるようになってるんですよ」
「え、じゃあ、コイツ自身がヘルプミーって声をあげてたんですか!?」
そう言い終えるかどうかというタイミングで、くるりと業者さんがこちらを振り返りました。
「このアカウントの人が原因っぽいですね」
なんのことはない、サーバトラブルの原因はマシンのディスクに空きがなくなってしまったことだというのです。
ディスクに空きがなけりゃあ、当然書き込むことはできません。なにも書き込めないとなれば、アプリケーションが動作するために必要な一時領域も取れやしない。必然的に動作不良を引き起こす…となるそうな。
そして、ここまでは異常を通知するメール内容から、予想できていたことだというのです。
問題は、「なんでいきなり空きがなくなっちゃったのか」ってこと。業者さんいわく、先週末時点では十分な空きがあったはずらしいのですが…。
「その理由がこの人だ…と?」
「ええ、間違いないでしょうね。この人のフォルダだけで100ギガ以上もくってますし、その日付もここ数日のことのようですし…」
心当たりありますか? とでもいうような業者さんの視線。
もちろんアリアリですとボクは目に力を込めながら、黙ってうなずくのでありました。
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