アスキービジネス

ABO:形成外科医 亀井さくらの健康クリニック

形成外科医 亀井さくらの健康クリニック

 さて、これまで健康に関するさまざまな話題を取り上げてきましたが、医者が普段どういうお仕事をしているかについても紹介しましょう。今回は、私が携わっている「形成外科」についてです。

 皆さんは形成外科がどんな仕事をしているかご存じですか? 語感が似ているので、よく「整形」外科と間違われます。また、テレビなどでも話題になりやすい「美容形成(整形)外科」を思い浮かべる方は多くありませんか?

 形成外科と一言で言っても、取り扱う病気は数多くあります。なかには、あまり一般になじみがないような病気も扱います。

 顔・手足の怪我や骨折、熱傷(やけど)、皮膚の良性・悪性腫瘍、手術や怪我の痕、口唇口蓋裂などの生まれつきの病気、床ずれ、皮膚の潰瘍、レーザー・スキンケア・美容外科手術など、挙げていくと書ききれないほどです。

 美容などの分野も含まれるので、よくテレビなどに出演している医者などから華やかなイメージがあるかもしれません。しかし、実際は決してそんなことはありません。全身のやけどは、生死を彷徨う重篤な状態なので一睡もしないで治療を行ないますし、床ずれの患者さんは高齢者で寝たきりの人が多いため、栄養状態や元々ある病気の治療にいたるまで厳重な管理を行ないます。

 ちなみに「整形」外科は、腰痛やムチウチ、腕や太ももなどの骨折を主に取り扱い、形成外科とは区別されています。ただし、手指・足の怪我や骨折などは、形成外科でも整形外科でも扱うので、その違いがわかりづらいのでしょう。

 もし、今回述べたような病気でお悩みの方がいらっしゃれば、ぜひお近くの形成外科をお訪ねしてください。お話を聞くだけでも、みなさんのお役に立てると思いますよ。


 前回に引き続き、今回は意外と知られていない「医者になるまでの道のり」についてお話ししましょう。

 医者になるには、まず国立大学や私立大学の医学部に入学するところから始まります。入学してから卒業するまでは6年間かかりますので、一般的な他の大学より2年間多く時間がかかります。ここまではご存じの方も多いでしょう。

 ただ、学校によって多少違いはあるものの、6年間の中では内科・外科・眼科・皮膚科など、医者として必要なすべての科を網羅することなどは、あまり知られていないようです。つまり大学の医学部では、ひととおりすべての科に関する勉強をするのです。もちろん、最初の1、2年は化学や生物、英語、ドイツ語、フランス語など基礎的な勉強をするのは、ほかの大学と同じです。

 また、進級するにはそれぞれ試験があり、6年生を卒業するには30以上の科目をパスしないと卒業できません。もちろん、すべてパスしたからといって医者になれるわけではなく、最終的に医師国家試験に合格しないと医者にはなれません。
 大学での試験は、この医師国家試験を受けるための切符のようなものです。医師国家試験に合格して、はじめて医者になります。

 さらに、道は続きます。医師国家試験に合格後、最初の2年間は研修医といわれ、医者として必要な多くの医療行為や知識を学びます。研修医を終えて、やっと内科や外科などの専門分野に従事することができるのです。

 そこからは、専門医へ到達する道のりです。私は、形成外科認定医(専門医)になるために現在勉強中の身です。分野によっても異なりますが、形成外科は認定医になるまでは、医者になってから最低7年かかります。それも、7年勉強してはじめて試験を受ける資格が与えられるということです。もちろん、試験に合格しないとなれません。専門医になるまでの期間は科によって違うのですが、どの科も決して楽な道のりではないと思います。

 おそらく多くの医者が考えていると思いますが、医者は一生勉強していかなければならない職業です。医療は日々新しい治療が進歩しています。「先生」と呼ばれる職業はすべて、こうした日々の努力が必要なのです。



アスキービジネスについて

アスキービジネス

アスキービジネスはWebサイト「アスキービジネス オンライン」と雑誌「アスキービジネス ITスキルアップ」の両面から企業のIT担当者を支援するサービスです。

トップ | デジもの | Mac/iPod | 自作PC | 科学技術 | ゲーム・ホビー | 話題 | 情報システム | ビジネス | 週アスストア

価格比較 | microsoft | キャリア | SAAS・VPN | SHARP | PanaSpot | 住まい情報局

EPSPN DIRECT | Wireless Gate | アキバ | ムービーフラッシュ | SpeedGun | デタジル用語辞典 | アスキー365

サイトポリシー  |  プライバシーポリシー  |  アスキー・メディアワークスについて  |  お問い合わせ