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ABO:形成外科医 亀井さくらの健康クリニック

形成外科医 亀井さくらの健康クリニック

 今回は、最近の食生活の変化で一般的な病気となりつつある痛風についてお話しします。

 痛風という名前は、足の親指などが「風に当たっただけで痛い」ことからきていて、別名「贅沢病」とも呼ばれています。とはいっても、現代では贅沢とも呼べない普通の生活をしていてもかかってしまう病気です。

 痛風は食生活と深く関わる病気で、血液中に「尿酸」が蓄積することで、それが針状の結晶になって肘・手首・膝関節、足の親指の付け根などに沈着します。これが激しい痛風発作を起こすのですが、痛みは一時的なことが多く、2週間程で治ってしまうので「治った」と勘違いする人も多いようです。しかし、痛みがなくても病気が進行中ということがあるので注意が必要です。

 尿酸が高いかどうかは、健康診断などで血液検査をすることで分かります。尿酸の正常値は7.0mg/dl未満で、男女共に7.0mg/dl以上になると「高尿酸血症」と呼ばれる状態になります。ただし、尿酸値が高いからといってすぐに発作が出るわけではなく、これを長年放置すると激痛をもたらす痛風になってしまうのです。
 尿酸は腎臓から尿として排出されるので、増え過ぎると腎臓に負担がかかり腎障害を起こします。また、関節以外に軟骨などにも尿酸の結晶がたまり、「痛風結節」と言われるコブを耳、膝、肘、踵などに作ります。

 痛風の治療と予防は、何といってもバランスのいい食事です。尿酸の元となるのは、最近ではテレビなどでもその名をよく見かける「プリン体」。予防には、このプリン体を多く含む食品の制限が重要です。レバー、アジ、サンマ、カツオ、ビールなどにはプリン体が多く含まれます。

 このプリン体をなるべく少なくするには、どうしたらいいのでしょう? 実は、プリン体は水溶性で、料理すると溶け出すという特徴があります。そこで、肉や魚は茹で汁を捨てるとプリン体を減らすことができるのです。
 また最近は、「プリン体カット」をうたうビールなども多く見られますので、痛風気味な人は、こうした商品を選ぶのもいいでしょう。

 食事で改善しない場合は薬に頼ることになりますので、その前に、なるべく自分で予防をしましょう。また、尿酸値が高めと診断されたら、専門の医療機関で医師による診察を受けることもお勧めします。

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