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ABO:形成外科医 亀井さくらの健康クリニック

形成外科医 亀井さくらの健康クリニック

2007/09/13

ダイエット
「○○ダイエット」の罠

 前回に引き続き、ダイエットに関する話題をお話ししましょう。今回は、食べ物に関する話題です。

 今年の初め、ダイエットに効果があるとされ、スーパーから納豆が消えたのは記憶に新しいところです。こうした1つの食物を多く食べれば「体にいい」とか「痩せる」などの話題は、テレビや雑誌などで多く見かけます。

 食事には、さまざまな目的や役割があります。栄養を蓄えることはもちろんですが、空腹を満たすことによるストレス発散、家族や恋人とコミュニケーションをとる精神的な満足感も満たしてくれるでしょう。
 ただし、人間の食事でもっとも重要なのが、適正なエネルギー量と栄養バランスです。前者については前回のエントリーで紹介しました。適正な体重を保つために余分に食べないようにしないと、以前お話したような高脂血症や脂肪肝などの病気になりやすくなります。
 一方、栄養バランスも重要です。健康を保つために必要な栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル)や食物繊維などを、過不足なくとらないと、体に悪影響をおよぼします。

 たとえば、痩せたいからリンゴしか食べないというダイエットが流行したときがありました。確かに、リンゴは「1日1個のリンゴで医者いらず」ということわざがあるように、食物繊維やビタミンC、ミネラルなどが豊富に含まれています。とはいっても、炭水化物やタンパク質などの栄養は含まれず、確実に栄養素の偏りが出ます。
 また、リンゴだけしか食べないのであれば、ついつい2個3個と食べてしまいがちです。しかし、リンゴは糖分が多く、1個あたり約200kcalなので、食べ過ぎたら何の意味もありません。リンゴを食事の中に取り入れてバランスのいい食事にすることはたいへんいいことですが、リンゴしか食べないのは体にとって逆に悪影響ということです。

 さらに、カロリーを気にするあまり1つの食べ物だけをとることで、逆にストレスがたまっても本末転倒です。ストレスをためすぎて、せっかく痩せた体重が元に戻ってしまう、いわゆる「リバウンド」に悩む人も多いでしょう。たとえば、揚げ物が好きなのにまったく食べないで我慢するよりは、週に1回は大好きなトンカツや天麩羅を食べて、他の日は野菜を多く取り入れたバランスのいい食事をしましょう。

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