2007/09/03
血液
コレステロールは「善玉」と「悪玉」をしっかり見分けよう!
今回は、多くの人が悩んでいるであろうもう1つの体の問題である肥満や高脂血症などに関係する「コレステロール」についてお話しします。
私達が食事で摂取した脂肪分は、血液中では「リポ蛋白」と呼ばれる形で移動しています。リポ蛋白にはさまざまな比重(density)のものがあり、比重の小さいものは「LDL(Lowdensity lipoprotein:低比重リポ蛋白)」、比重の大きいものは「HDL(High densitylipoprotein:高比重リポ蛋白)」と呼ばれています。LDLは「悪玉コレステロール」、HDLは「善玉コレステロール」と呼ばれているもので、この呼び名はみなさんもご存じでしょう。
LDLが悪玉コレステロールと呼ばれているのは、この「比重」が関係します。比重が異なるということは、重さが同じでも大きさが違うリポ蛋白があるということになります。比重の小さいLDLは、重さのわりに体積が大きくなります。体積が大きいということは、血管内を通過しにくく血管を凸凹にして血液を固まりやすくします。つまり、血栓ができやすくなり心筋梗塞や脳梗塞が起きやすくなるということで、これがLDLが悪玉と呼ばれる由縁です。一方、HDLが善玉コレステロールと呼ばれているのは、HDLが余ったコレステロールを取り込んで肝臓に運び去ってくれる役割を持っているからなのです。
年に一度の健康診断などで、採血結果でコレステロールの値を見る時は、総コレステロール以外に、LDLが正常以下か、HDLが正常以上かも考慮しなければなりません。
それでは、具体的な数値を見ながら肥満や高脂血症の対策を見ていきましょう。まず、肥満や高脂血症の度合は、ここで説明したコレステロールに加えて、「中性脂肪」の値を見ることで、より正確に把握できます。たとえば、中性脂肪とコレステロールが両方上昇した状態は、いわゆる高脂血症の危険度が高くなり、ひいては動脈硬化を引き起こし心筋梗塞や脳梗塞などのリスクを高めます。
以下、具体的な数値を見ていきましょう。HDLは40~75mg/dl、LDLは70~140mg/dl、中性脂肪は30~150mg/dl、総コレステロールは120~220mg/dlが基準値となっています。
ただし、LDLと中性脂肪が、その値が増えると、高脂血症などのリスクが高まるのに対し、HDLはその値が「少ない」ことが問題となるのに、注意が必要です。HDLは善玉コレステロールなので、先の基準値を下回る40mg/dl以下で、動脈硬化のリスクが高まるといわれています。
これらは、軽症のうちは運動療法や食事療法で対処できますが、数値が基準値から大幅に異なると、薬を使った治療などをしなければなりません。もちろん、その判断は診察した医師によるので、皆さんも多少の異常値が出たからといって悲観せずに、必ずすぐに診察を受けることをお勧めします。
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LDL、下がりすぎても地獄を見ます。
火星人 |2007/09/07