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ABO:ファイナンシャルプランナー山田章子のマネー相談室

ファイナンシャルプランナー 山田章子のマネー相談室

 先週は、ユーロに対する円が最安値を更新しました。今年に入ってからは対ドルでも円安方向へ傾いていましたので、外貨預金や外貨建ての金融商品を保有されている方は運用成績を確認するのが楽しみだったはずです。かく言う私も、先週は外貨建て投資信託の配分を久しぶりに見直し、比率を少し下げてみました! さて、その成果はいかに……?

 ところで、皆さんは円高と円安、どちらがいいと思いますか? このようなアンケートを実施すると、多くの日本人は「円安が望ましい」と答えます。ここ数年は外貨で運用される方が増えており、外貨預金などは為替が円安に傾くだけで、為替差益を得られるためです。
 これは、日本の株式市場や経済界でも同様で、円安になると日本で作った商品が海外から買いやすくなるため、円安を望む声が主流となっています。

 ところが…。

 実は、円安こそ家計の敵であるという事実をご存じでしょうか? 海外にモノを売りたい日本の企業とは逆に、家庭では食品や衣服、そしてエネルギーまで、多くのモノを海外からの輸入に頼っています。海外旅行へ出かけるときは「円高」が望ましいのと同様に、円の価値が高ければ海外からモノを安く調達することができ、円の価値が下がれば輸入品は高騰してしまいます。実際、スイスの某時計メーカーも来月から円安による値上げを発表しています。円安が進めばガソリン代や輸入車の価格にも影響が出てくるでしょう。
 さらに恐ろしいのは、円安によってM&AやTOBによる日本企業の買収がスムーズになってしまうことです。これは、土地やビルなどの不動産も同様です。10%の円安になれば、日本の企業や資産を10%安く購入できるということなのです。あなたのマイホームも、海外から見ればひと月で10%も値上がりしたり値下がりしたりしているということです。

 このようにグローバルな視点で家計を省みると、はじめてポートフォリオ(資産配分)の重要性を確認できるのではないでしょうか。円安は歓迎されるものではないけれど、円安で家計の負担が増えるリスクを外貨建ての預金や投資信託などで補う…。このような気持ちで外貨との付き合いを検討してみてはいかがでしょうか。



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