ABO:ファイナンシャルプランナー山田章子のマネー相談室

ファイナンシャルプランナー 山田章子のマネー相談室

 現在、日経平均株価は2月につけた1万8300円という年初来高値を目前にして強気な相場展開が続いています。これを機に、ボーナスで株式投資を始めてみたいという声が、一層高まっています。中には、証券口座は開設したものの、銘柄選びに躊躇して、なかなか最初の一歩を踏み出せないという方も多いようで、私のところにも相談したいというお話が増えてきました。今回は銘柄選びのヒケツを探ってみましょう。

 ジョインベスト証券の調べによると、昨年1年間、株式投資で得た収益は男性が18万円で女性が50万円! 女性が男性より2倍以上もの利益を確保したということです。
 これを目にして、私自身が女性であるひいき目もあるのでしょうが、正直なところ「なるほど!」という感想を持ちました。昨年は個人投資家に人気のIT関連銘柄や新興市場に上場する企業の株価が大きく下落し、上昇した銘柄の多くは任天堂やトヨタ自動車、資生堂といった、比較的知名度の高い大企業が中心でした。こうした傾向からも、子供の流行や身近な愛用品など、生活の中から銘柄を選択する傾向にある女性に有利な相場だったような気がします。

 3人のお子さんを持つ私の友人は、2005年の12月に「任天堂のゲーム機を購入したいのだけれど、どこにも売っていない」と、お子さんのクリスマスプレゼント探しに格闘していました。インターネット通販では、すでにプレミアム価格で売り出されているとのこと……。「こんなに売れているのなら、ゲーム機を購入する前に任天堂の株式を購入してみようかしら?」と、そんな冗談を言い合った記憶があります。ちなみに、当時の同社の株価は1万4000円程度でした。

 それから数カ月が過ぎ、春休みに彼女の家に遊びにいくと、3人の子供たちが1台のゲーム機を争って使いまわしている姿を目撃しました。それで思い出して同社の株価を再度確認してみると、1万7000円台にまで上昇しているではありませんか! 思わず、「あの時、買っておけば……」と声をあわせてしまったものです。次に、夏休みに彼女の自宅を訪ねると、今度は3人の子供が同じゲーム機を色違いで1台ずつ持っているので驚きました。節約家の彼女に「ずいぶん、奮発したわね」と、声をかけると「それがね……」と、再び携帯電話を持ち出し、任天堂の株価チャートを開きます。今度は2万円台にまで上昇していました。

 今や小学生の子供は、1人1台ずつゲーム機を持参し、ゲームをしながら友人とコミュニケーションをはかる時代。中学生になると、英単語を覚えるツールとしても利用している現実を知り、彼女はやむを得なく1人に1台を買い与えると同時に、同社の株式も購入することにしたのだとか。この時点でも、ゲーム機の代金は株の値上がり益で十分に賄えていましたが、さらにあれから1年、今日現在、任天堂の株価は4万9800円にまで上昇しています。

 こうした例でもわかるように、誰もが欲しいと思うもの、使いたいと思うサービスを提供する企業は、株式投資の対象としても注目が集まります。「人気があるから企業の業績がよくなった」というような、後付のニュースよりも、目で見て使ってみた実感、これが人よりも先に得られる情報なのです。

 もちろん、子供がいなくても、生活スタイルが違っていても、その人なりに精通した分野は誰にでもあるはずです。

 女性と男性の利益を公表したジョインベスト証券からのレポートを確認しても、この傾向は鮮明です。男性はインターネットニュースを主要参考情報として、銘柄選びに取り入れているのに対し、女性は商品・サービスの売れゆきや友人らの口コミなど、身近な話題を投資の参考情報として取り入れているという調査結果が出ています。

 株式投資の銘柄選びに、ぜひあなたの得意分野を活かして、有望企業を探してみてはいかがでしょうか?

この記事へのトラックバック・コメント受付は終了しました



アスキービジネスについて

アスキービジネス

アスキービジネスはWebサイト「アスキービジネス オンライン」と雑誌「アスキービジネス ITスキルアップ」の両面から企業のIT担当者を支援するサービスです。