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ABO:ファイナンシャルプランナー山田章子のマネー相談室

ファイナンシャルプランナー 山田章子のマネー相談室

 夏のボーナスシーズンを前に「株式投資にチャレンジしてみたい」という相談を受けることが増えてきました。「100万円の預け先」のシリーズも、いよいよ5回目となりましたので、今回は今話題の株式投資について、その魅力と注意点をご紹介します。

 まず、株式投資とは、自分の資金を「市場」を通して、企業に「投資」することを意味します。要は、がんばって欲しい企業の経営に自分も「お金」を通して参加することです。その代償として優待や配当、将来の企業価値(株価)で、投資家に報いるのが上場企業の役目となります。そのため「信頼できる企業にもっとがんばって欲しい」という気持ちで投資するのが、株式投資本来の考え方。世の中には「うちの会社は儲かっているよ」「○○会社は決算がいいらしい」などの噂が氾濫していますが、それを信じて投資を行なうことはとても危険です。もちろん、その多くは噂の範疇ということが多く、同じような噂ですでに株価が本来の価値以上に上昇していることも多いもの。

 余談ですが、破綻した某證券会社に勤めていた友人は、暴落した自社株を部長も課長も窓口の女性スタッフもみんなで「底値」だと信じて購入したと言います。証券に詳しい証券会社の社員ですら「破綻」の事実を当日まで気づくことがなかったのですから、そんなに簡単に「情報」は流出するものではありません。取引先や一社員のうわさ程度なら、そんな重大な情報が外に漏れる企業を信頼できるでしょうか? もちろん、その情報が本物であれば、インサイダー情報で法律に触れます。株式投資とは、そんなに単純なものではないということを、まずは覚えておいてください。

 さて、本題に戻ります。
 株式投資を行なう前に必要となるのが、証券会社への口座開設です。どこの証券会社へ口座を作ればいいのか……。ここで思い悩んで躊躇してしまう方も多いようですが、100万円規模の投資であれば、どこの証券会社でも、それほど大差はありません。ただ、株式の売買には「売買手数料」というコストがかかります。昔に比べれば、かなり割安となっていますが、インターネットをご利用の方であれば、やはり手間やコストの面でネット証券が有利。現在、個人投資家に人気の証券会社はSBIイー・トレード証券、楽天証券、カブドットコム証券、マネックス証券などが挙げられます。これらの証券会社は口座を開設に伴う手数料は発生しないため、いくつかの証券会社に口座を開設してみて、使い勝手を実際に比較してみるのもいいでしょう。個人的には注文画面がわかりやすく、投資信託など株式以外の品揃えも豊富なSBIイー・トレード証券がお勧めです。同社は手数料も割安なので、初心者には利用しやすい証券会社だと思います。

 また、口座開設の際は「一般口座」「特定口座・源泉徴収なし」「特定口座・源泉徴収あり」の3つの選択肢があり、税金の支払手段を任意で選ぶことになります。確定申告に慣れないサラリーマンやOLなら「特定口座・源泉徴収あり」を選んでおけば、利益が出た場合も、面倒な確定申告を行なう手間が省けるので便利でしょう。

 口座を開設したら、次は金融機関からお金を入金します。「買付け余力」に入金した金額が反映されたら、いよいよ取引スタート。株式市場に上場する企業は現在およそ3000社ありますが、はじめは「どんな商売をしているのかわかりやすい」企業に、予算の3割(株式投資に使えるお金が100万円あれば30万円程度)を目安に投資をしましょう。はじめは、買ったつもりで株価の推移を確認するだけでもOK。株価が上昇しても下落しても「どうしてだろう?」と確認する習慣をつけましょう。
 株価は企業の業績が反映されるものですが、景気や金利、同業他社の動向によって思わぬ方向に迷走することもあります。この場合も「どうして?」を自分なりに把握しておけば、売買のタイミングを逃さなくてすむはずです。株価が下がっても、魅力ある企業は再び見直されるもの。もしも、企業としての魅力が薄れた場合は、損をしていても他の銘柄に乗り換えたほうが安全と判断しましょう。

 さらに、株式を購入する場合は、利益や損失をおおまかに限定しておくのも1つの方法です。30万円で購入した銘柄が10%安くなってしまったら、いったん売却する。15%上昇したら売って利益を確定する。また、投資期間を定めておくという方法もあります。
 優待や配当金を目当てであれば長期で保有し、毎年、インカムゲインを楽しむのもいいでしょう。「買ったら長期で保有する」「大きな損をしたくないからあらかじめ下値を限定しておく」といったルールを自分で作っておけば、日々の株価に一喜一憂する心配もなく安心かもしれません。

 株式投資については、とても一時に語りきることはできませんが、これからも、このブログで少しずつ解説していくつもりです。また、疑問や不安があれば、この場で少しずつでもお答えしていこうと思っています。ご意見がありましたら、どうぞコメント欄をご利用ください。

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