ABO:ファイナンシャルプランナー山田章子のマネー相談室

ファイナンシャルプランナー 山田章子のマネー相談室

 最近、友人・知人らから念願の夢をかなえマイホームを購入したという嬉しいニュースを聞くことが増えてきました。
 このところ、不動産価格も上昇し始めています。データを確認しても、昨今は販売戸数が減少している一方で、価格は上昇傾向にあることが分かります。マイホームを手にした友人も、近隣の不動産価格を調べてみたところ昨年1年間でこの地域は10%近くも上昇しているということでした。これは、消費税や金利の上昇を見据えて、どうやら不動産会社やデベロッパーがマンションや土地の「出し惜しみ」を始めた影響もあるようです。

 実際、私の周りでも不動産関係のお仕事をしている友人が集まると「何か売ってくれ! 何でも買うよ」と需要ばかりが先行している状態。なんだかバブル初期の再現フィルムを見ているような気がしてしまいます。

 今後は団塊世代の方々の退職による、不動産の動きも気になるところ。また、そのジュニア世代もそろそろマイホームを検討する年代に突入しています。不動産価格にもジワリとその影響がで始める時期に突入し始めたようです。

 「今からお金を貯めて、マイホームを購入したいと思っていたのに……」。この価格上昇を横目にマネー計画への焦りを抱えている方も少なくないでしょう。こんなときこそ、不動産価格の上昇を味方につけた金融商品での運用を検討してみてはいかがでしょう。

 不動産価格に連動する金融商品には、たとえば「J-REIT(日本版不動産上場型投資信託)」があります。これは投資信託の一種で、多くの投資家から集めた資金を百貨店や大型スーパーといった商業施設からオフィスビル、また個人用の住居まで幅広い不動産へ投資し、それらの売買や賃料収入などの利益を投資家へ分配する商品性となっています。
 J-REITは証券口座で売買される仕組みで、買い手と売り手の需給により価格は日々一刻と変動。現在、J-REITは40本近い商品が揃っており、その価格もまちまちです。中には20万円程度の小口予算でも投資できるタイプもありますので、我が家のマネープランに「不動産での運用」を取り入れてみてはいかがでしょう。
 もちろん、デベロッパーや不動産会社の個別株式に注目してみるのも1つの方法です。個人が不動産の運用を直接行なうには、大規模な資金やリスクを請け負う覚悟が必要になりますが、株式や投資信託を介せば、小口資金でも不動産価格の上昇による恩恵を得られることができるのです。

 そして、一番の魅力は、いつでも自由に売買が行える点。バブルがはじけ売りたくても売れない…こんな心配も投資信託や株式なら無用となります。
 投資の格言に「頭と尻尾はくれてやれ」というものがありますが、実際に底値で購入し、頂点で売却するような投資を望む必要はありません。ちょっと「恩恵」に授かるような気分で十分ですから、目先で注目される不動産価格の上昇に少し便乗してみるというのはいかがでしょう?

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